2011/09/01

SSD延命対策:Nikon Capture NX2 on Windows 7 64bit

WindowsXP では linkdコマンドに頼ったが、Windows 7 Professional 64bit では同じような機能 mklink が標準で 実装されているらしい。早速実践

仕様確認

  • Nikon Capture NX2 の各種キャッシュ(ブラウザーキャッシュ、編集キャッシュ)は、Windows 7 64bit では
    「C:\Users\<使用アカウント名>\AppData\Local\Nikon\Capture NX」
    以下のサブフォルダ(それぞれThumbnailCache、Cache)に生成される。

  • Nikon Capture NX2 では、各種キャッシュとは別にテンポラリーフォルダが設定可能。これは標準ではユーザ環境変数のTEMPまたはTMPが充当される模様。

キャッシュ対策

各種キャッシュをほうっておくとCドライブがあっというまに食い尽くされるので、テンポラリ用HDD(今回はHyperDuo)に放り込むことにした。
  • 「C:\Users\<使用アカウント名>\AppData\Local\」のアクセス権を緩める。詳細はgoogle。
  • 前出の mklink を使用。
  • 前回は NX2の設定で位置を変更できないブラウザキャッシュだけを linkdで変更した。今回は親フォルダ「Capture NX」をテンポラリ用HDDに移動する。
>cd C:\Users\butch\AppData\Local\Nikon
>dir
 ドライブ C のボリューム ラベルは System です
 ボリューム シリアル番号は F68A-9907 です

 C:\Users\butch\AppData\Local\Nikon のディレクトリ

2011/09/01  02:12   <DIR>      .
2011/09/01  02:12   <DIR>      ..
2011/08/31  04:38   <DIR>      Capture NX 
               0 個のファイル                   0 バイト
               3 個のディレクトリ  117,258,608,640 バイトの空き領域

この状態で、一度「Capture NX」フォルダを移動(コピー不可)。mklinkのソースは存在してはいけない模様。mklinkのオプションは「/D」を指定。/Dを指定しないとタダのショートカットになる。
>mklink /D "Capture NX" "T:\Users\butch\AppData\Local\Nikon\Capture NX"
Capture NX <<===>> T:\Users\butch\AppData\Local\Nikon\Capture NX のシンボリック リンクが作成されました

>dir
 ドライブ C のボリューム ラベルは System です
 ボリューム シリアル番号は F68A-9907 です

 C:\Users\butch\AppData\Local\Nikon のディレクトリ

2011/09/01  02:30    <DIR>      .
2011/09/01  02:30    <DIR>      ..
2011/08/31  04:38    <SYMLINKD> Capture NX [T:\Users\butch\AppData\Local\Nikon\Capture NX]

               0 個のファイル                   0 バイト
               3 個のディレクトリ  117,256,298,496 バイトの空き領域

フォルダ属性がDIRではなく、シンボリックリンク(SYMLINKD)に見えていれば成功。エクスプローラ上では、以下のように見えているはず。

懸念事項としては、実体はテンポラリ用HDD(例ではTドライブ)に存在しているのに、NX2上ではCドライブとして認識されている点。Cドライブが逼迫した際に(実際はTドライブが逼迫していないとして)、どのような挙動になるのかは不明。調べる気力もないが。

テンポラリフォルダ対策

NX2の設定画面で変更してもよかったが、今回は環境変数として対処した。

なお、主題から逸脱するが、システム環境変数は、(administratorグループに所属している)一般アカウントでも変更できないので、いちいちadministratorにスイッチするか、ごにょごにょするしかない。

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